明治生まれの祖母の25回忌を無事に執り行うことが出来ました。
米寿のお祝いをし、私の長女誕生を無事に見届けてくれてから、もう25年。
明治生まれの祖母は、本当に忍耐強い女性でした。。。
同じく明治生まれの祖父によく尽くしてました。
そして、漬け物を漬けるのがとても上手なおばあちゃんでした。
たくあん、白菜漬け、粕漬け、浅漬け、どれも美味しかった!
なかでも、私の大好物だったのが「ひれん漬け」
ウリのひれん漬け。
青いウリが、今となってはよくわかりませんが、
多分麹?又は酒かす?又はミックスしたもの?
とにかく、何かに付け込むと、
透き通った黄金色のウリになるのです。
ごはんがいくらでも進みます。
うちでは、麹も作っていたのですが、麹作りも手間がかかり、
さらに、うまく漬けるのも難しかったらしく、滅多に食卓にでてきませんでした。
これを漬けてるとき、おばあちゃんは
どんなに寒い夜でも、決まった時間に蔵に行って、温度計を確認してました。
親戚や近所の寄り合いがあるときにだけ、他の漬け物と一緒に登場します。
お客さんが帰ったあとに、片付けるのは子供の仕事でした。
座敷に行って、ひれん漬けが残っているととても嬉しかったです。
滅多に食べる事は出来ませんでしたが、私が大好きなのはわかっていたみたいで、
大学生になって、実家を出た後は、帰省する度に必ず、
好物の「おきゅうと」と一緒に出してくれました。
幼いころ、「おたくのおばあちゃんは漬け物上手よね~」と言われてました。
この辺りでも、ひれん漬けを上手に漬けれる人は少なかったみたいです。
おばあちゃんが漬けなくなったら、母が代わって漬けてくれるものだと信じて疑いもしなかったのですが、
母はひれん漬けは漬けませんでした。
漬けないのか、漬けれないのか。。。
母の粕漬も絶品なのですが、ひれん漬けが一番好きなのです。。。
習っておけばよかった。。。
もう一度、食べたい味です。
おばあちゃん、ありがとう。
私もおばあちゃんになったら、ひれん漬け、ちゃんと調べて挑戦してみるね!
<お寺の庭>