複雑な条件を使用した抽出~その1~

ある条件により必要な行(レコード)を取り出すことを「抽出」と言います。

「抽出」には「フィルター」機能を使います。

Excelでは、データベースを「リスト」という表で用意します。

「リスト」は各列に見出し(フィールド名)を付け、

その列見出しの下に同じ種類のデータを入力したものです。

リストの列(横方向)を「フィールド」といい、

リストの行(縦方向)を「レコード」と言います。

ひとつのフィールドに3つ以上の条件が必要な場合や、

複雑な条件を指定してレコードを抽出する場合は

「フィルターオプション」を使用します。

「フィルターオプション」の手順は以下の3段階で行います。

①検索条件範囲の作成

レコードは「列見出し」を基準に抽出されるので、

まず、リストの見出しをコピーして、

リストの上か下に貼り付けます。

→このとき、リストと検索条件範囲の間には、1行以上の空白行が必要です。

例:売上リストが次のように5行目から40行目まで入力されています。

B列:№

C列:担当者

D列:商品名

E列:数量

F列:価格

G列:売上金額

5行目が「列見出し」なので、

B5:G5をコピーし、

B1:G1に貼り付けておきます。

➁条件の入力

条件は複数指定できます。

<AND条件>や<OR条件>で指定をかけていきます。

<AND条件>では同じ行に条件を並べます。

<OR条件>では別の行に条件を並べます。

例:「担当者」が「井上」、かつ<売上金額>が<10万円以上>のデータを抽出したい場合は

C2のセルに「井上」、G2のセルに「>=100000」と同じ2行で条件を入力します。

→「担当者」が「井上」、又は<売上金額>が<10万円以上>のデータを抽出したい場合は

C2のセルに「井上」、G3のセルに「>=100000」と行を別にして入力します。

③フィルターオプションの設定

→条件を作成した表内1か所をアクティブセルにします。

例:➁で<OR条件>を入力した場合はC1:G3の中であればどこでも大丈夫です。

→《データ》タブの<並べ替えとフィルター>グループ「詳細設定」をクリックします。

→「フィルターオプションの設定」ダイアログボックスが表示されます。

→(抽出先)で「選択範囲内」をチェックします。

→(リスト範囲)でリスト全体を範囲選択します。

例:B5:G40を範囲選択します。

→(検索条件範囲)で条件を入力したセル範囲を指定します。

例:<OR条件>を入力していればC1:G3を範囲選択します。

→「OK」をクリックすれば、条件と合致するレコードが表示されます。

<散歩日記>

シラサギが木の上に。。。